スペシャルインタビュー
インタビュー 第1回 浜島直子さん Vol.2
Date:2012.07.24


仕事、夫婦生活についてさまざまなお話をしてくれた浜島さんに、旅先で体験した貴重な体験をお話いただきました。

一番衝撃を受けたのは、ボリビアのチパヤ族の生活なのだそう。
「彼らはとても標高の高い場所に住んでいて。野菜も取れないような乾いた大地だし、とても厳しい環境なんです。フラミンゴを売ることが唯一の収入源という暮らしをしていて。
だから狩りに出る前のお祈りをするんです。お酒をひと口含んでお祈りして、タバコ吸ってお祈りして。大地にも同じようにお酒とタバコを与えて、最後に跪いて大地にキスをするんです。命をちょうだいしますって。そして、たくさん狩るのではなく、その日に必要な分だけを狩ってくるんです。たくさんお金がほしいから、たくさん狩るのではなく、大地に感謝しながら命をちょうだいしますという彼らのスタイルにはびっくりしました。
そして、狩ったフラミンゴを余すことなく使います。お肉はタンパク源だし、毛は防寒具になる。油は薬に使って、舌は乾燥させるとお守りになるから市場で高く売れるんです。そこで得たお金で野菜を買う。その野菜も無駄なく保存食にしていました。
そのとき、とても不思議に思ったので聞いたんです。『なんでこんなところで暮らしてるんですか? どうして村におりないんですか?』って。ここにはなにもないし、村におりれば野菜も買えるのにって思ったんです。そうしたら、とても優しい顔で『どうして君はなにもないことばかりカウントするの?』って言われたんです。とてもショックでした。がーーーーーーんって......。それはものすごい衝撃! そこから価値観がガラリと変わりましたね。彼らはとても豊かな暮らしをしているなって、私はなんて貧しかったんだろうって......そう思うほど、本当にショックな出来事でした」

そして、フランス人に対しても驚くような出来事があったのだそう。
「以前、NHKのフランス語会話に出演していたときに起こった出来事なんですが、共演していたフランス人の女の子が、途中で『私、やりたくなくなってきた』って言い出したんです。1年間は出演する予定だったのに、途中でパリに帰っちゃったんですよ。私だったら、周りの人に迷惑がかかっちゃうからそんなことはできないけど、彼女は自分の感情に素直に行動していたので。その現場を目の当たりにしてから、フランス人は自分の欲望に忠実なんだな~って(笑)。
日本人は道徳的というか、社会の中での自分という感じだと思うんですけど、フランスの場合は社会の中の自分というより、自分の個体をすごく大事にしている印象です。女である自分を楽しんだり、男である自分を楽しんだり。自分と向き合うのがとても上手な気がします。
あと、家族を大切にする印象があります。パーティーに行くときもパートナーを連れて参加したりしていますよね。両親と参加したんだ、パートナーを連れて行きたいんだっていう......そういう欲求も大切にしているように感じます。」
(1日のスケジュール)
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まさにペネロペの原作者・アンさんとゲオルグさんは夫婦でありながら、共に作品作りをしています。
「私も、彼と一緒に今、絵本を作っているところです。彼と私でストーリーを考えて、知り合いのイラストレーターさんに絵をお願いしています。大人が見て楽しめる作品を目指しています!」
気になる浜島さんが手がけた絵本は……10/5(金)に集英社より発売になります。お楽しみに~!! |
次回の【スペシャルインタビュー】は、8/21(火)配信です。

Profile
「はまじ」の相性で親しまれる人気モデル。「LEE」の専属モデルを務めるほか、「世界ふしぎ発見」(TBS)のミステリーハンターとしても活躍中。1999年に映像ディレクターの阿部氏と結婚。初のライフスタイル本「はまじのはじまりA to Z」(集英社)を発表し、話題を集める。
http://www.okazaki-models.co.jp/naokohamajima/

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