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フレンチスタイル

「ワーキングウーマン」Vol.2

Date:2012.09.25

 働く環境やお金の事情がわかったところで、今回は気になるファッションやメイクにスポットを当てます。フランス女性はどんなスタイルで働いているのでしょうか!?


カジュアルに参加するのがフランス流!

 限られた職業(CAなど)を除いては、基本的に制服というのはありません。また、ワーキングウェアも職種によってさまざまで、営業職だと女性でもスーツやスーツに準じるスタイルで働いています。かっちりしたスタイルで働く女性は、日本でも人気の『ZARA』だったり、日本未上陸(通販可)の『Massimo Dutti(マッシモ・ドュッティー)』などのファストブランドを上手に取り入れています。実は『ZARA』の洋服を持っていない人がいないぐらい、フランスではワーキングスタイルの定番ブランドとのこと。『Massimo Dutti』は、スーツの展開が豊富なので人気があります。


トップスかボトムのどちらかをかっちりさせれば通勤ファッションに。シンプルに仕上げるのがおしゃれ!

 事務職の女性はもう少しカジュアルです。Tシャツにデニムでの出社ということはありませんが、シャツやブラウスなど......トップスがかっちりしたタイプならボトムはデニムでもOK。ただし、ラインがキレイなタイプならという感じです。逆にボトムがかっちりしていれば、肩が出てもOK! ある程度自由にスタイリングを楽しめます。

 シャツにタイトスカート、ピンヒールにブランドバッグ......というような日本的キャリアウーマンスタイルをする女性は少なく、カラダの締め付けがあまりないラフなスタイルが基本。足元もヒールよりフラットシューズが定番です。

 現在フランスでは、ハイファッションブランドの下に位置するコマーシャルブランド(中間ブランド)のが注目されているそうです。今年3月に日本に上陸した『Sandro(サンドロ)』やパリで人気の『The kooples(ザ・クープルス)』、『Zadig&Voltaire(ザディグ・エ・ヴォルテール)』といったブランドが人気です。ファッション雑誌でも1万円以下コーディネートといった企画が目立っています。

 このコマーシャルブランドの特徴としては、クールでトレンドがつまっている。そして、ハイファッションブランドのテイストを取り入れているという点があります。価格帯はトップスが約100€(約1万円)から。

 洋服への出費を抑えて、バッグなどの小物で『Chloe(クロエ)』や『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』などのハイファッションブランドを取り入れるのがフランス流です。




ヘッドアクセは、ビジュアルより機能性! 髪の毛に跡がつきにくいアイテムが人気。

 そして、フランス女性はメイクが大好き! なかでも、アイラインをしっかり引いて、目元にポイントをおいて、そのほかはナチュラルに仕上げるのが人気です。アイメイクをしっかりしているので、ヘアスタイルはラフにまとめるのが定番。フランス映画によく登場する、ラフに束ねていた髪をほどいてばさばさと髪を振って整えるシーンがありますが、まさにあんな感じ。きっちりタイトにまとめるよりも、ラフに仕上げている人が多いです。ヘッドアクセはかんざしやバレッタなどが多いそう。仕事のときのみまとめる女性もいるので、跡がつきにくいアイテムが人気です。

 ナチュラルにおしゃれを楽しむのがフランス流ワーキングスタイル!


 最後に、フランス女性のアフター5をリサーチ!

 日本では仕事終わりに習い事をしたり、同僚たちとご飯に行くなんてこともありますよね。フランス女性はなにをしているのでしょうか!? フランスに住んで4年目を迎える日本人のミオさんにお話を伺いました。

 「日本と大きく違うのは、仕事終わりに同僚とご飯という習慣がないこと。プライベートと仕事を分けて考えているため、仕事終わりに乾杯というのは稀なことです。むしろ、仕事終わりのホームパーティがとても多いです。
 友達や仕事の同僚、ご近所さんを呼んで盛大に行ったり、ごくわずかな友人だけを呼んで手料理をふるまったり......。特にパリは小さな街なので、お互いの家を行き来することがよくあります。ホームパーティをよく行うのは、終業時間が早いからという、フランスならではの文化かもしれませんね。

 忘れてはいけないのが映画。フランスには、大小さまざまな映画館が多く存在します。毎週新作が上映されるだけではなく、昔の映画の復刻だけを上映している映画館があったり、独自の視点でミニシアターを上映していたりと、かなりバラエティに富んでいます。チケット代が安いのも魅力的。日本は大人1800円ですが、フランスでは800円ぐらいで観られます。映画館の会員になると定額で新作映画が見放題だったり、年に10本観たら元が取れてしまう年間パスポートがあったり、5€(約500円)で朝まで映画が観られたりもするんですよ。なので、仕事帰りに映画を観に行くというのもフランス的です。

 もちろん習い事をしている女性もいます。お料理教室もありますし、私は友達とサルサダンスに参加したことがあります。
 最初は先生をお手本にしながら男女がフォークダンス形式で入れ替わるレッスンを受け、レッスン後はそのままダンスホールが夜まで開放されているので、お目当ての男女で踊り続けられるという......こういった場でフランスの恋は始まっていくんですよ。なんともフランス的な習い事です(笑)。

 フランスには市が開催している習い事もあります。パリ市が開催しているものは金額もリーズナブルで、語学やデザイン、お料理、ビジネスなどジャンルもさまざま。行政が主催する日本のカルチャースクールに似ているところがありますね。申し込みは先着順なので、人気コースを受講したい場合は応募開始直後に申し込まないと取れないこともしばしばです。アフター5を楽しもうと考えているのは、日本もフランスも同じですね」

 

 オンとオフをはっきりと切り替えて、仕事も家庭もプライベートも楽しむのがフランスのワーキングウーマンスタイルです。