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フレンチスタイル

親子で楽しむパリ Vol.1

Date:2012.11.13

 フランスのママは、仕事も子育ても遊びだって楽しんでいます。そんなママたちが訪れるスポットは、子どもと一緒に楽しめる場所ばかり。子どもとの旅行は大変なこともあるけど、実はフランスには宿泊費が安くなったり、美術館では無料で入れたりと嬉しい特典もあるのです。そこで今回のフレンチスタイルは親子で楽しめるスポットを紹介します。



★開放的なプレイスポット

 子どもは駆け回り、大人は読書やおしゃべりをする。フランスのプレイスポットではそんな光景がよく見られます。お金をかけなくても、フランスの情景を味わいながら楽しむことができるパリジェンヌ定番のスポットはこちら!



パリの公園といえばココ!
★リュクサンブール公園(Jardin du Luxembourg)

パリ屈指の大公園は、1日中楽しめる場所。ここに行けば、地元の家族にたくさん出会うことができます。


 パリの子どもたちの定番的な遊び場は公園。学校帰りに立ち寄れる行きつけの公園があるほど。歴史ある公園やさまざまなテーマを持った公園が存在するので、同じ公園でも、いろんな楽しみ方ができるのが嬉しい。なかでも、リュクサンブール公園は、パリで一番大きな公園であり、フランスのママやパパの庭といっていいほど人気がある場所です。
 四季折々の景色を感じながら、サッカーなどの球技、池ではヨット遊び、広場にはメリーゴーランドや人形劇など......思い思いに楽しめるのが最大の魅力。そして、園内には囲いがある子ども用の遊び場もあり、囲いがあることで安心して遊ばせることができると、有料ながらママたちには人気のエリア。その中で遊ぶ子どもたちを眺めながら、囲いの外ではおしゃべりに夢中になっているママたちの姿が。なかには、園内の売店で購入したコーヒー片手に真剣に読書をしているママも。園内には売店以外にも、レストランやトイレ(有料)も整備されています。


遊具やおもちゃがたくさんある、この囲いの中が子ども用の遊び場。休日になると子供たちで大賑わいです。

【DATA】
住所:13,rue de Medicis 75006 Paris
最寄り駅:Luxembourg(RER B線)
時間:日照時間により異なります
入園料:無料
トイレ:有料(大人0.4€、子ども0.2€)
子どもの遊び場:有料(入場2.0€)


フランスの象徴!
★メリーゴーランド(Carrousel)とエッフェル塔(La tour Eiffel)


道路の脇に突然登場するメリーゴーランド。地元の子どもの定番の遊び場。

 夏の名物である移動式遊園地や公園内で観劇する人形劇など、野外のプレイスポットが充実しているフランス。観光エリアの駅近くや大きな公園にあるメリーゴーランドもそのひとつ。多く存在するなかでも、エッフェル塔のベストビューポイントでもあるシャイヨー宮のふもとにあるメリーゴーランドにはぜひ行ってほしいです。エッフェル塔をバックにメリーゴーランドに乗る子どものベストショットが狙えること間違いなし。そして、天気がいい日は、エッフェル塔の前後に広がるシャンドマルス公園を見渡すこともできます。
 このシャイヨー宮は地元の人もオススメするベストビュースポットなんです。

 メリーゴーランドを楽しんだら、セーヌ川を渡ってエッフェル塔内へ。地上276mに位置する最上階の展望台からは、パリの街並みを一望することができます。夜は宝石をちりばめたような街灯がとてもキレイ。開港記念日である7月14日は、毎年花火が打ち上げられます。その時期に行くのもオススメです。

 実は塔内には、ミシュランでひとつ星を獲得したレストラン「ジュール・ヴェルヌ(Jules Vernes)」があります。エッフェル塔の2階に位置し、絶景を眺めながら本格的なフレンチを食することができます。子どもとの入店はランチタイムがオススメ。ランチは85€~、ディナーは200€~。(営業時間:12:15~13:30/19:00~22:00)。


シャイヨー宮からのショット。エッフェル塔は朝と夜では印象が違うので、その雰囲気を楽しむのもあり!

【DATA】
住所:Champs de Mars 75007 Paris
最寄り駅:Bir hakeim(Metro 6号線)Champ de
Mars-Tour Eiffel(RER C線)
時間:
9:30~23:45(1/1~6/14)、
9:00~24:45(6/15~9/1)、
9:00~23:45(9/2~12/31)
料金:大人5.0€~、子ども3.5€~
(利用エリアによって異なります)
http://www.eiffel-tower.com/jp
(日本語にも対応しています)



芸術がつまった文化施設!
★ポンピドゥー・センター(Centre Pompidou)


工事中のような、鉄格子で覆われているのが特徴的。この巨大なジダン像の前は写真スポットになっている。

 フランスを代表するサッカー選手ジダンのビッグ銅像が出現したポンピドゥー・センター。国立近代美術館や図書館、映画館、教育活動用のスペースなどを統合する、大規模な芸術と文化の総合施設として、1977年に開館。年間約2億人が訪れるというパリの人気スポットです。国立近代美術館には、モダン&コンテンポラリーアート作品が約6万点。35万点もの本が並ぶ図書館は、誰でも無料で利用することができます。そして、なんといっても子どもが気軽アートを楽しめる「子どものアトリエ」があることがポイント。バランスを考えながら、棒の両端にオブジェを付けるモービル作りをしたり......ここに来れば、最先端の芸術や文化に触れることができます。遊びながら教育が身につくところが、フランスのママたちのお気に入り。
 そして、館内の展示物に飽きたら、広場へゴー! 大道芸人や似顔絵を描いてくれる絵描きさんの姿も。そして、センターの裏側に回れば、オブジェが配置された噴水が。ここでは、ベビーカーを押しているイクメンにたくさん出会いました。パパと子どものお散歩コースにもなっているよう。

実は、ペネロペの原作者であるアンさんとゲオルグさんが手がけるもうひとつの作品「リサとガスパール」のリサは、このセンターに住んでいる設定に。


左/中央左)どんな大道芸人がいるのかは、行ってからのお楽しみ。似顔絵は子どもたちにも人気! 右/中央右)センターの裏に位置する噴水広場はイクメン率が高い! 噴水ショーに子どもたちも大喜びです。


★パリジェンヌのお買い物スポット

 おしゃれの国でもあるフランスは、親子で楽しめるショップもたくさん。働きながら子育てをしているママは、高級ブティックでのショッピングよりもスーパーや大型店などを利用することがほとんどです。


ママが集まるデパート!
★ベー・アッシュ・ヴェー(BHV)

 1856年にオープンした老舗デパート「ベー・アッシュ・ヴェー」は、日用品が揃う便利なショップとして長年愛されています。化粧品やアクセサリーだけでなく、キッチンツールや電化製品、インテリアアイテムなどが充実のラインナップ。ここに来ればお目当てのものが買えるとあって、店内はいつも大賑わい。日本でいう、東急ハンズのようなお店です。

 フランスでは家の中を自分好みにアレンジするのが一般的なので、その改装に役立つペンキや引き出しの取っ手に使用できるドアノブも目移りしちゃうほどたくさんあります。もちろん子どもが喜ぶ粘土などの工作アイテムも揃っています。

 季節のイベントアイテムを買うのももちろんココ! クリスマスやニューイヤーに必要なアイテムもすべてが揃います。フランスらしいアイテムも豊富なので、お土産選びにぴったりなスポットです。


オブジェから工作用品、インテリア用品、イベントアイテムが並ぶ。カラーバリエーションも豊富で、どれにしようかついつい迷ってしまいます。

【DATA】
住所:55,rue de la Verrerie 75189 Paris Cedex 4
最寄り駅:Hotel de Ville(Metro1、11号線)
時間:9:30~19:30(月・火・木・金)、
~20:00(土)、~21:00(水)
休み:日


ベビーブームの火付け役!
★ボントン(Bonton)


遊び心満載のディスプレイを見るだけで、大人も子どももテンションが上がります!

 フランスのベビーブームを作ったといわれているファッションギャラリー「ボントン」。オーナーのイエヌさんに長男が誕生したことがきっかけになりショップをオープンさせたのだとか。

 今までのパリのショップは、ベビーカーも通ることができないほど、狭くてただ商品が並んでいるお店が多かったのです。なので、開放感ある広さを誇る「ボントン」は、パリジェンヌにも新鮮に映ったそうです。子どもが自由に遊べる動き回れるぐらい広い店内は、ママも安心して買い物を楽しむことができます。地下には映画館や読書スペース、そして美容院もあるので親子揃ってヘアカットをすることもできるのです。遊び心ある設計やディスプレイで、お店に行く楽しみを演出しているのが特徴的。

 流行のアイテムでファッションカルチャーに触れながらも、ワクワクを感じることができる楽しみが溢れています。

【DATA】
住所:5,boulevard des Filles du Calvaire 75003 Paris
最寄り駅:Saint-Sebastien Froissart(Metro 18号線)
時間:10:00~19:00
休み:日


 教育と遊びが融合した施設から最先端のフランスを味わうことができるところまで、親子で楽しめるスポットがラインナップしました。次回も、フランスの最新アドレスをお伝えします。


※DATAは2012年11/1現在のものです。






ペネロペ的パリ案内!

おじさんといとこと一緒にパリ観光をするペネロペ。パリには楽しいスポットがいっぱいで、ペネロペもパリが大好きです。今回紹介したエッフェル塔やポンピドゥー・センターも登場します。


「ペネロペ パリへいく」
アン・グットマン/文 ゲオルグ・ハレンスレーベン/絵 ひがしかずこ/訳
価格:1,050円(税込)
発行:岩崎書店