ママパパライフ
ママたちのタイムスケジュール Vol.1
Date:2012.10.30
忙しい毎日を過ごしているママたちはどんなふうに時間を過ごして、どんな楽しみ方をしているのでしょうか!? 専業主婦ママに働くママ......日本とフランスのママたちのリアルママライフに密着!
Case1 専業主婦ママ
小林智子さん(30歳)の場合
言華(ことは)ちゃん(1歳3ヶ月)
名古屋市在住
イクメンパパに支えられてママ業を邁進中!
森永乳業や美肌一族、CECIL McBEEなどの広報・プレスとして活躍していた小林さん。旦那さんの転勤がきっかけで専業主婦に。
「もともと結婚後は家庭や子育てに専念しようと考えていたので、専業主婦になることへの戸惑いはありませんでした。東京に戻ったらいずれ仕事を再開することも考えてはいますが、今はママであることを楽しんでいます」
まだ、保育園には通っていない娘の言華ちゃんとずっと一緒に過ごしている小林さん。同じ月齢で、すでに保育園に通っている子がいるということもあり、心がけていることがあるのだとか。
「保育園は、子どもにとってはとても刺激的な環境だと思うんです。なので、その環境に負けないようにというか、好奇心旺盛に育ってほしいという思いもあるので、家族や友達と積極的に出かけるようにしています。いろんな場所でさまざまな経験をさせるというのが狙いです。
そして、いいことをしたらしっかり褒めたり、危ないことをしていたらきちんと理由を言って怒るようにしたり、言葉にして伝えるようにしています。子どもは親が思う以上に、言っていることを理解していると思うので」
営業として働く旦那さんはイクメン度120%なのだとか。
「そうなんです。両方の実家が近くになくても家事や子育てを楽しめているのは旦那さんのおかげです。
休日は、朝食を食べたあとふたりで公園に行ったりしてくれるので、私はその間に掃除したり、夕食の下ごしらえなど家事をする時間がたっぷり持てています。一緒に出かけるときは、ベビーカーもママバックもすべてパパにおまかせしています。
子どものことだけではなくて、家事も手伝ってくれます。洗濯物を畳んだり、食器を洗ってくれたり......こちらから言わなくても気遣ってくれるのがとても嬉しいです。イクメンだねって言うと、ふたりの子どもなんだからふたりで育てるのが当たり前だよと......いいことを言ってくれました(笑)」
家族旅行も小林さんの楽しみのひとつ。はじめての家族旅行は生後7ヶ月の頃。
「はじめての家族旅行は下呂温泉でした。特にトラブルもなく、温泉旅行は子どもが小さくても楽しめるのでオススメです。
今年は、旦那さんの両親と一緒に2泊3日で沖縄に行きました。沖縄そばやジューシー、もずく、紫いもなど、意外と娘も食べられるものが多かったので安心しました。はじめての飛行機でしたが、帰りは寝てくれず、パパもママもおとなしくさせるのに必死でした。飛行機はグズられると逃げ場がないのでとても緊張しましたが、これからも家族旅行は行きたいです」
小林さんの1日をクローズアップ! 専業主婦ならではの時間の使い方が印象的。
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ちょうど食べムラや遊び食べが多い時期なので、
自分でつかんで食べやすいものや好きなものと苦手なものを
うまく組み合わせて用意するようにしています。
集中して食べられないときは、無理して食べさせず、
お腹がすいたら食べさせるようにしています。
この日のメニュー:パン/カポナータ/皮ごとかぼちゃスープ/牛乳
夜は大人ご飯からの取り分けがしやすいように、
それなりには味付けをして(薄すぎると食べないので)、
肉と魚が週に半分ぐらいになるように考えてます。
この日のメニュー:ひと口おにぎり/きゅうりとトマトのサラダ/
玉ねぎとインゲンのオムレツ/大根とにんじんと玉ねぎのミルクスープ
専業主婦ママの小林さんに質問!
★活用しているサイトは?
【スマイリーマム】のレストラン情報。
http://www.smiley-mom.com/
★子どもと一緒に行けるオススメのアドレスは?
ノリタケの森(名古屋)
自然に溢れていて季節問わず遊べ、カフェやレストランもあるのでゆっくりできます。
http://www.noritake.co.jp/mori/
deylight kitchen(東京)
渋谷の喧騒から離れているので、ゆっくりランチができるのが嬉しい。
http://www.daylightkitchen.jp/
★愛用のママバッグと中身を見せて!
バッグ:MARC BY MARC JACOBS
中身:ジップに入れているオムツとゴミ袋。おしりふき、マグ、お気に入りの絵本。おやつ、ハンド用の消毒スプレー、手口拭きなど。着替えとガーゼ、スタイをセットにしジップに入れています。写真を撮る機会があるときは、一眼デジカメをぶらさげていきます。
★子どもが気に入っているおもちゃや絵本は?
ボーネルンドの積み木とカラー&サウンドキューブ。
キューブを触ると音がなるカラー&サウンドキューブは、はじめは出すだけでしたが、最近では本体に戻したり、違うものを詰め込んでみたり(笑)、とても楽しそうです。積み木は、カチカチとぶつけたり、かじったり、投げたりしています。1歳過ぎた頃から、集中して積み上げたりするようになりました。長いときは1時間ぐらい黙々と遊んでます。
★愛用中のバギーは?
アップリカのラウラクワトロCROSSWORD。
水玉ドットが目立つので、たくさんベビーカーが並んでいてもすぐ見つけられます。ふたり目が男の子でも女の子でも使えるように選びました。そして、里帰り出産の予定がなかったので、産後すぐに子どもを連れて外出しなければいけない事態にも対応できるように生後すぐに使えるタイプにしました。4輪キャスターは対面にしても本当に動かしやすい!片手でたためるのも便利です。
★使ってよかった育児グッズは?
チェアベルト。レストランなどの幼児椅子はベルトが付いていないことも多くて、お座りができるようになっても、落ちてしまいそうだったので購入。
電動アシスト自転車! 私は PanasonicのGyuttoを愛用しています。住んでいる場所は比較的平坦な場所ですが、それでもアシストがあるとこぎ出しも安全だし、どこまでも行けちゃう気がします(笑)。Gyuttoはスタンドを立てると自動的にハンドルがロックされて転倒防止になっているので安心です。
Case2 働くママ
ベアトリスさん(40歳)の場合
フィロメヌちゃん(8歳)、ピエールくん(6歳)
パリ在住
家族ひとりひとりが自立しているアーティスト一家
シルバージュエリーデザイナーとして活躍するベアトリスさんは、穏やかさのなかにある凛とした雰囲気がとても印象的な2児のママ。フランスとドイツのハーフで、ドイツで立ち上げた自身のブランドが軌道に乗った10年前に、パリのモンマルトル(セーヌ川右岸にあるパリ有数の観光名所)にアトリエ兼ブティックをオープン。子どもたちのパパは、オペラ・ガルニエ(オペラ座)のバイオリニスト。正式な婚姻関係は結ばず事実婚という形をとっているそう。
「彼は勤務時間が10~18時。夜の公演がある場合は23時までと不規則だから、お互いの時間を尊重するために住居は別にしているの。週に2~3回こっちにくるわ(通い婚スタイル)。私たちの仲に問題があるというわけではなく、独立して生活をするために第1子を妊娠したときから、このスタイルなのよ。
日常の家事や育児は私が担当しているけど、教育に関してはふたりできちんとケアしているわ。教育といっても勉強だけではなく、芸術に触れて感受性を伸ばすことも大切だと考えているから、そういう点をふたりで協力して行っているの」
ジュエリーデザイナーとバイオリニストというアーティスト一家。子どもたちにはテレビ番組を見せたり、テレビゲームなどをさせたりしていないのだとか。
「そうね。テレビは見せたことがないの。ニュースなどのテレビ番組は大人には有益なものだけど、子どもの成長を促すものではないと思うから。フランスのアーティスト家庭ではよく聞く話よ。子供向けのものをあえて見せるようなこともしないわ。私自身もインターネットをほとんど使用しないし。使うときは、子どもたちの洋服や靴を探すときぐらいね。
子どもたちには自立を促す育て方をしているわ。もちろん必要なときは手助けするけど、過剰に甘やかすことはしていないの。自分の頭で考えられるようになってほしいから、そのように接しているわ」
そんなベアトリスさんは、仕事と子育てを両立するコツはバランスだと教えてくれました。
「どちらも頑張りすぎてはダメよね。自分の時間を大切にすることも大切。フランスではベビーシッターを雇うことは多いから、ママたちは上手に自分の時間を作っていると思うわ。私はオペラ鑑賞がリフレッシュ法なの。彼はオペラ・ガルニエの楽団員だから、いい席で観ることができるのよ」
取材の前日もオペラを観にいっていたそう。ママになっても、自分時間を大切にしているベアトリスさんの生活スタイルがとても印象的でした。
ベアトリスさんの1日をクローズアップ! ひとりひとりが自立した生活サイクル
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ベアトリスさんに質問!
★愛用していたバギーは?
マクラ-レン。パリのママのほとんどはマクラーレンを愛用しているわ。ドイツでは大型のものを使ったりできるけど、パリではメトロに乗せたりスーパーに行ったりするのに折りたためるものでないと困るからマクラーレン以外のバギーを持つママはかなり少ないのよ。
★愛用していたママバッグは?
なし!
子どもたちが赤ちゃんだったときからドゥドゥ(※)だけをバギーに乗せて私は手ぶら。私は過剰にケアするタイプではないし、その場にあるもので代用するからそんなに多くのものは必要ないと思うわ。
★子供と一緒に行けるオススメのアドレスは?
Halle Saint Pierre (アール・サン・ピエール美術館)。
自宅の近くにある、ポップアートやアール・ブリュットを積極的に紹介する美術館。もともとパリのモンマルトルは、ピカソやモディリアーニほか貧乏な画家たちが安アパートに住んで、アトリエを構えて制作活動を行ったり、ジャン・コクトーやアンリ・マティスらも出入りしていたりするなどアートな場所なの。子どもたちは、なるべく多くの芸術に触れてほしいからこの美術館にはかなりの頻度で訪れているの。
http://www.hallesaintpierre.org/
Le Marché Des Enfants Rouges(マルシェ・デ・アンファン・ルージュ)
子どもとの食事には、パリで一番の老舗市場マルシェ・デ・アンファン・ルージュ(赤い子供たちの市場という意味)がオススメ。おいしいレストランがあることでも有名なの。フレンチの軽食からイタリアン、モロッコ料理や和食もあるから、気分によって選べるのも魅力!
★子どもと一緒に行きたい、今までに行ったことがある場所は?
大都市が好きだから、ニューヨークやベルリンなどへの旅行が多いわ。これから一緒に旅行したい場所も世界中の大都市! あらゆる街に子どもたちを連れて行くのが夢なの。
★子どもが気に入っているおもちゃや絵本は?
パパがバイオリニストだから、子どもたちもクラシック音楽が大好きよ。
フィロメヌとピエールは映画も大好き。でも子供向け大衆映画ではなく、アート系映画(日本でいうところのミニシアター系)をよく観ているわ。ふたりの好きなゲームはチェスよ。
※ドゥドゥ
子どもたちがいつも一緒にいるぬいぐるみやタオルのこと。寝るときの必需品。
子どもと一緒に楽しむ専業主婦ママ。子どもの自立をサポートする働くママ。それぞれのスタイルでママ業を楽しんでいる姿がありました。次回も日本とフランスのママの日常をご紹介します。
次回の「ママたちのタイムスケジュール」Vol.2は、11/6(火)に配信です。