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ママパパライフ

フランスの子ども部屋 Vol.1

Date:2013.03.12

 最先端モードが集まっているフランス。ファッションだけでなく、インテリアもとてもおしゃれ! ペネロペの絵本の中に登場するインテリアもとてもカラフルでキュートです。そこで、気になる子ども部屋のインテリアを見せていただきました。





CASE1
リラ(2歳)の部屋


 バッグデザイナーのキャリンママのひとり娘リラ。キャリンママの抜群のセンスで、子ども部屋だけでなく家全体がとても素敵です。

 そんなキャリンママが定番にしているインテリアショップは、北マレ地区にある「Merci(メルシー)」。グッドリビングをテーマに、質とテイストのいいお洋服や家具、インテリア、日用雑貨までが揃っていて、パリの流行発信源にもなっているお店です。リラの部屋は、「Merci」の店内を思わせる、ナチュラルでおしゃれで居心地のいい空間です。

 もともと別用途で使っていた部屋を子ども部屋にしたため、リラがお腹にいる間に、パパが壁の色をパステルカラーの紫に塗り直すことになったのだそうです。ただ、色合いがイメージ通りにいかず、妊娠中でナイーブだったキャリンママは、色が気に入らないと涙ながらに訴えたというエピソードも。現在の優しい紫に至るまでに、5回も塗り直したんだとか!


 そして、壁と同色に塗った飾り棚は、キャリンママが小さい頃使っていたもの。動物やきのこのオブジェが飾られています。日本では親が幼い頃に使っていたおもちゃなどを自分の子どもに譲り受けることがありますが、フランスでもそういったことはあるそうです。


 リラは毎晩、紫の壁ともマッチしているネイビーブルーのベッドで寝ているそうです。
 フランスでは子どもは生まれたときから自分のベッドで寝ています。リラは3ヶ月まではママたちの寝室にベビーベッドを置いて寝ていたということですが、早々にひとり寝をはじめたそうです。
 そのときに安全のために、子ども部屋とママたちの寝室に設置したのが、ベイビーフォン。子供部屋の音が聞こえてくるだけでなく、温度や湿度の表示、音楽を流せたり話しかけたりもできるので、離れた部屋でも安心して寝かせることができると、キャリンママが教えてくれました。

 生後3ヶ月でひとりで寝かせるのは、日本だと早すぎるという感覚があるかもしれません。フランスの家庭でも、もう少し長く両親と一緒に寝ていることが多いようですが、ひとりで寝られるようにするのもまた教育と考えているようです。


今のベッドで寝る前は、ダンボール製のものに寝ていたのだとか(写真はイメージです)。これはナチュラル、グッドリビング、エコといった今流行の生活スタイルで人気なのだとか。折りたたみ式で簡単に設置でき、対象年齢が過ぎたらそのままゴミとして出せる利点もあるそうです。

 ぐずるからといって寝るまで抱っこしてベッドに運ぶ方法だと、ベッドに置いた瞬間に子どもが目を覚ましてしまうこともありますよね。リラには早くひとりで寝る習慣をつけてほしかったそうで、半年を待たずに別室寝にしたという、キャリンママなりの教育方法があったようです。

 はじめは慣れなかったリラも、今ではすっかり自分の部屋に溶け込み、居心地のいい場所になっているそう。



 キャリンの家のすぐ近くにある「スカンジナビア」の雑貨を扱うお店。ここでもホームデコ用品を買っているそうです。

Karamell
インテリア雑貨をはじめ、キャンディーなどのお菓子も販売していて、駄菓子屋がおしゃれになったようなショップ。
http://www.karamell.fr/



CASE2
アレキサンドル(6歳)+ジュリウス(3歳)の部屋


 フリーアーティストとして活動するオリビエパパの、ちょっと変わった(!?)オリジナルの子ども部屋をご紹介。
オリビエパパのセンスが反映されていて、とにかくシンプルでシック、そしてモダン! 子ども部屋にも、そんな特徴が現れています。


 子ども部屋というには、少々渋いテイストの家具が並んでいます。なんとこの家具たち、オリビエパパが道で拾ってきたそう! びっくりするようなエピソードですが、実はフランスの道端には、まだまだ使える家具などがよく捨てられているそうで、そのまま拾って持って帰るなんてことは、ごく普通に行われていることなのだとか。

 以前、オリビエパパが持っていたアトリエにも、道端で拾ってきたベッドがあったそうです。自身の仕事が立て込んだときや展示会前などは、アトリエに泊り込んでそのベッドで寝ていたのだとか。


 アレキサンドルとジュリウスは、部屋の雰囲気にマッチした白の二段ベッドで仲良く寝るそうです。オリビエパパいわく、男の子ふたりがひとつの部屋にいると、そうそう簡単に寝てくれず、ふたりが寝付くまではかなり大変なんだとか。
 また、3歳のジュリウスが2歳頃までは両親と同室で寝ていたこともあって、まだひとり寝の習慣がついていないらしく、寝付く前にママやパパが子ども部屋から出ていくと、寂しくなって仕事部屋にまで来てしまうことがあるそうです。今ではその回数も減ったそうですが、ジュリウスがまだ両親のベッドで寝たり、ベビーベッドで寝ていたりした頃は、早朝息苦しさに目が覚めることも多々あったのだとか。それは、お兄ちゃんのアレキサンドルが、パパとママ、ジュリウスの間にこっそり入ってきていて、ベッドがぎゅうぎゅうになってしまったこと原因なんだそうです!


左)オリビエパパが見つけてきた家具は、子ども部屋でおもちゃ入れとして活躍中。引き出しを開けると溢れんばかりにいろんなものが詰まっています。 右)パパの仕事部屋に置いてある丸テーブルでは、お兄ちゃんのアレキサンドルが弟のジュリウスに、数やアルファベットを教えたり、仲良く絵を描いたりしているそうです。

 仲がいい兄弟は、ママとパパがゆっくり寝ていたい週末も、ふたりで遊んでいるそうです。でも、積み木遊びだったりするものだから、結局大騒ぎになって、ゆっくり寝ていられないと、オリビエパパが笑いながら教えてくれました。


 今後は、ママとパパの寝室を子ども部屋と交換して、ふたりが並んで勉強できるようにしていくつもりなんだとか。アレキサンドルとジュリウスのふたりも机を並べて勉強する日を心待ちにしているようです。


 女の子と男の子、それぞれの個性が現れていたお部屋でしたね。次回も、おしゃれな子ども部屋を紹介します。



★おすすめのショップ

Petit Pan (プチパン)



インテリアやデコレーション用品が揃う店。ビビッドな色使いとポップなモチーフのアイテムが特徴的で、特に女の子を持つママから人気が高い。
http://www.petitpan.com/



Bonton (ボントン) 




グッドリビングがテーマになっている、知らない人はいないぐらい有名なショップ。キャサリンママがよく行く「メルシー」も同じ系列。北マレにある「Bonton」には、美容室まであり、リラもここで髪の毛を切っているそう。
http://www.bonton.fr/